滋賀県立大学 環境科学部 環境政策・計画学科 柴田研究室  〒522−8533 滋賀県彦根市 八坂町 2500 (B1-104) 柴田裕希  TEL0749−28−8270

記事とお知らせのアーカイブ






■2011年 新年のご挨拶
皆様、明けましておめでとうございます。柴田ゼミ3年生の近藤圭と申します。 今回は私がゼミ生を代表して2010年を振り返り、今年の抱負を述べさせていただきます。

6月からゼミが始まり、9月には同学科の小野研究室と合同ゼミ合宿(2泊3日)で富山市に行き、 初めて本格的なヒアリング調査を実施しました。現地調査では多くの方々に大変お世話になりました。

10月からは卒業論文の準備を始めました。同ゼミ生の北山さんは『簡易アセス』、堀井君は『戦略的アセス』、 私は『宿泊施設の環境配慮活動ガイドライン』について、ゼミ合宿で身につけたヒアリング調査のスキルを 活かしつつ研究を進めています。 進捗状況と致しまして、3人ともやっと研究の方向性が固まってきたところだと思います。

かなり大ざっぱに2010年を振り返りましたが、今年のゼミ抱負は『助け合えるゼミ』です。 定員の関係から 2010年度はゼミ生3人とかなり少人数ですが、 その分、互いに助け合いながら研究を進めています。 2011年度はさらに研究生が増えると思われますが、この「助け合える」環境は継承して行きたいと思います。

・・・・・・とまぁ、固い話ばかりしましたが、普段は和気あいあいとゼミをしています! (私が一番雑談多い)ちなみに私の抱負は『就活・卒業大成功』です! 就活氷河期??乗り越えてみせます!

最後になりましたが、柴田ゼミができてまだ一年経っていませんが、 ゼミ・研究生ともに頑張って成長して行きたいと思います。どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。

2011年1月13日 近藤 圭.

■2010年のしめくくり
2010年12月20日、柴田研究室では小野研究室の皆さんと合同で、学生主催の忘年会を行いました。 皆さんと、鍋を囲みながら2010年を振り返ることができ、とても楽しいひと時となりました。 今年は、滋賀県立大学に着任し、ゼミ立ち上げ、ゼミ生の配属、初のゼミ合宿など、 あらゆることが初めてで、とても新鮮な一年でした。そして、なにより、大学の先生方、 学生・ゼミ生のみなさん、とても素敵な方ばかりで本当に恵まれた一年でした。

また研究面でも、計画行政学会の関西支部のみなさんや、環境用水研究会のみなさん、日中共同ワークショップに参加 された皆さんなど、全てを挙げることはできませんが、本当に多くの皆さんと研究交流ができました。 私にとってこの一年は、大きな変化とともに、みなさんから多くの刺激をいただいた一年でした。 一年間、本当にありがとうございました。

2011年1月13日 柴田裕希.

■JICAにて廃棄物処理における環境アセスメントについて研修講師を担当
2010年12月11日、名古屋にある日本国際協力機構(JICA)のJICA中部にて行われた、 スリランカ国別研修「地方都市廃棄物管理」における「廃棄物管理における環境アセスメントの考え方」 に関して研修の講師を担当させていただきました。

研修では、前半に環境アセスメントに関して、事業アセスと戦略的環境アセスメント(SEA)の基本的な考え方について、 後半は日本で行われた廃棄物処理施設立地選定に関するSEAについて講義を行いました。前半の環境アセスの考え方では、 科学的な合理性を保証するためにどのような工夫が必要になるのかや、民主的な意思決定のために欠かせない手続等、 アセスの基本的な仕組みについて説明を行いました。また、世界各国で近年急速に発展している多様なアセスメントの形態 についても紹介を行いました。

右図は、研修の講義で用いたものの一部です。環境アセスメントは合理的な意思決定を支援するツールのひとつですが、 意思決定プロセスの中で、アセスを用いるタイミングを誤ると、合意形成において重大な問題を招く恐れがあることを 説明しています。逆に、適切なタイミングで環境アセスを開始すれば、紛争的な状況が予想される場合でも、合意形成に 寄与することがあることを、日本の事例から紹介しました。

2011年1月13日 柴田裕希.

■環境アセスメント学会2010年度研究発表大会にて研究報告
2010年9月18日、名古屋大学にて環境アセスメント学会2010年度研究発表大会 が行われ、研究報告を行いました。発表のタイトルは「高層建築物における簡易アセスの手法―東京工業大学における実施例を基に―」です。 報告者は東京工業大学の原科幸彦教授, 錦澤滋雄准教授, 柴田裕希です。前半に原科教授が簡易アセスの考え方について報告し、 後半に、実施例の詳細を柴田が報告しました。

また、滋賀県立大学香川研究室の日比大希さんと共著でポスター発表を行いました。ポスター発表では、 筆頭著者である日比さんが丁寧にポスターを用いて自身の研究内容について説明をしていました。 ポスターのタイトルは「環境影響評価条例の対象事業における情報公開に関する研究―電子形式での運用に着目して―」です。 今後、環境影響評価法が改正され、アセス図書の電子縦覧が行われる見通しです。このため、 電子媒体を用いたコミュニケーションは、環境アセスメントにおいてもますます重要になると考えられます。

2011年1月13日 柴田裕希.

■日本計画行政学会SEA研究専門部会において研究報告
2010年8月2日、東京の田町にて第8回日本計画行政学会SEA研究専門部会が開催されました。 この専門部会において、研究プロジェクト「戦略的環境アセスメントの参加制度に関する国際比較」 の研究成果について発表を行いました。発表では、前半に戦略的環境アセスメント(SEA)に関する 理論的な整理を行い、後半は米国ワシントン州における手続統合型SEAの内容を報告しました。

近年、SEAの理論的な整理は急激に進んでおり、多様な運用事例と各々が持つ社会的コンテクストとの 関係が整理されてきています。右図では、全く異なる性格を有する2つのSEAの存在を、 それぞれのSEAが制度化に至るアプローチの違いから説明しています。 今後も、場所や時代によって常に変化するコンテクストに応じた、効率的で実効性のあるSEAの形が 研究されていく必要があります。

2011年1月13日 柴田裕希.

■柴田研究室・小野研究室合同ゼミ合宿
 「富山市におけるコンパクトシティー政策導入後の影響について」
9月7日から富山市において2泊3日のゼミ合宿を行いました。 ゼミ合宿は柴田研究室と小野研究室合同での実施となりました。 今年はライトレール事業などを通じコンパクトシティー政策を 推進している富山市に着目し、同政策が地域にどのような 影響を与えているかに関して調査を行いました。

文献による予備調査を基に、現地ではライトレールの沿線地域と ライトレールの停留所までバスが運行されている非沿線地域の 様々な関係者にヒアリング調査を実施しました。 同時に同政策の中心であるライトレールの事業主体と富山市役所にも、政策の背景や 現状などについてお話をうかがいました。

コンパクトシティ政策は、都市圏全体の環境負荷を低減していくという環境政策的な意味を持っています。 しかし一方では、実現に当たって様々な利害を含む経済・社会面の影響が生じるということを実際の現場の方々の お話から学ぶことができました。調査にご協力いただいた皆様に心より感謝いたします。 ありがとうございました。

2010年11月5日 柴田裕希.

■大連(中国)で開催された「日本・中国 戦略的環境アセスメント(SEA)共同ワークショップ」に参加しました。
中国の大連理工大学において、9月1日から3日間の日程で 日本と中国による戦略的環境アセスメント(SEA)に関する 共同ワークショップが開催されました。 これは日本学術振興会(JSPS)と中国国家自然科学基金(NSFC)による 二国間交流事業として開催されたものです。 ワークショップの目的は、「日本と中国におけるSEAの制度化及び実施事例の到達点と今後の動向及び課題の把握、 SEA実施のための技術開発と人材育成の検討」でした。

ワークショップの参加者は全体で50人、このうち9人が日本からSEAの専門家として参加しました。 また、中国の地方政府関係者も5人参加しており、中国における環境行政に対する関心の高さがうかがえました。 ワークショップでは、日中双方のSEAに関する研究成果が報告されました。2日目の午後には、学生を中心とした 若手セッションが設けられ、日中のSEAの現状や今後に関して白熱した議論が交わされました。

ワークショップの 議論の内容や開催地である大連の様子など、詳細は環境アセスメント学会誌に「日中共同SEAワークショップの報告(柴田裕希)」 として掲載される予定ですのでご参照ください。

[写真上:ワークショップ会場の様子。下:日本からの参加者と中国の若手SEA研究者ら。]



2010年11月5日 柴田裕希.


 
 
博士論文「プランニングプロセスと統合されたSEAの参加 ― ピュージェット湾地域成長管理政策の策定を事例に ―」の PDF版ダウンロードページを新たに作成しました。この論文では、戦略的環境アセスメントに関する国内外の動向や、世界的に展開されている 理論研究の整理を行っています。さらに、近年とりわけ注目される手続統合型SEAに焦点を当て、米国ワシントン州の最新の事例から、政策段階の 戦略アセスの方法論について詳細な分析を行いました。これらの結果は、学術誌や学会報告等を通じて発表してまいりましたが、詳細な データを含めてお示しすることが難しかったため、当サイトにて公開いたします。全文がPDFとしてダウンロード可能ですので、 是非ご覧ください。ダウンロードページはこちらです。



2010年8月3日 柴田裕希.

 
■更新のお知らせ 「2010年度メンバー」を更新しました。
「2010年度メンバー」のページを更新しました。今年度6月より新たに仮配属となった 3人の学生を紹介します。メンバー紹介ページをご覧ください。 メンバー紹介ページはこちらです。

2010年8月3日 柴田裕希.

 
■ファシリテーターとして沼津市市民討論会に参加してきました
7月10日、沼津市サンウェルぬまづで開催されました、沼津市市民討論会 「環境基本計画の行政提案重点プロジェクトを選択する」にファシリテーターとして 参加してまいりました。この市民討論会は、沼津市生活環境部環境政策課が 東京工業大学原科・錦澤研究室の協力のもとで開催したもので、沼津市 環境基本計画の策定に向けた市民意向調査の一環として行われたものです。

この市民討論会では、無作為で選ばれた沼津市民35人と公募で選ばれ環境基本計画 の議論を続けてこられた環境市民会議のメンバー31人、合わせて66人の市民の方により 議論が行われました。当日は、朝10時からお昼の休憩をはさんで夕方の4時まで続けられ、 今後の沼津市が取り組むべき環境施策について、一般市民の方々による真剣な 議論が展開されました。 私も、ファシリテーションの講義で扱っているスキルを総動員して 議論のお手伝いをさせていただきました。 この議論の詳しい結果は、後ほど沼津市から発表される 予定になっております。

2010年7月26日 柴田裕希.

 
■フィールドワークIB本年度最終クールの現地視察が終了しました.
6月29日、2010年度のフィールドワーク1Bの現地視察がすべて終了いたしました。 フィールドワークでは、JA湖東の職員の方にとても丁寧に農業や地元の集落に関して教えていただき、 大変勉強になりました。心より感謝いたします。これらの成果について、7月20日に滋賀県立大学交流センターにて ポスター発表が行われる予定です。

フィールドワークの講義に関しては講義情報または、 滋賀県立大学フィールドワークのウェブサイトをご覧ください。

[写真は愛知川周辺の農地におけるフィールドワークの様子. 学生がJA湖東の方に農業についてお話をうかがっているところです.]
2010年6月29日 柴田裕希.

 
■最新論文『SEAが統合された成長管理政策策定過程の参加手法』が学術誌に掲載されました.
柴田が筆頭著者となる論文が学術誌「計画行政」に掲載されました。(柴田裕希, 多島良, 原科幸彦(2010)"SEAが統合された成長管理政策策定過程の参加手法  〜ピュージェット湾広域委員会VISION2040を事例に〜 " 計画行政, Vol.32, No. 2, pp.28-38. )

この論文では、米国シアトル都市圏における成長管理政策の策定過程において実施された 手続統合型SEAを、参加手法の観点から、その効果と限界について明らかにしました。

結果、政策段階という戦略性の高い意思決定を対象とした場合、統合型SEAは分離型よりも 効率性に優れることが示唆されました。一方で、このタイプのSEAを効率的に実施するには制度や 運用者において様々な工夫が求められることも明らかになってきました。具体的な内容は、 是非とも雑誌をご覧ください。

[図は「SEAの概念モデル」. 同論文におけるSEAの方法論に基づくプロセス形態の整理.]
2010年6月28日 柴田裕希.

 
■計画行政学会関西支部 平成22年度 総会・研究大会
6月26日、大阪市立大学梅田キャンパスにて「計画行政学会関西支部 平成22年度 総会・研究大会」 が開催されました。研究大会では「21世紀型社会システムの構築 −市民社会と新しい公のありかた−」 というテーマのもとに、研究発表とパネルディスカッションが展開され非常に興味深いものでした。

[写真は研究発表会の様子.]
2010年6月27日 柴田裕希.

 
■環境用水研究会・守山ほたるパーク&ウォーク、水資資源・環境学会
6月4日、守山市で行われました環境用水研究会に参加させていただきました。 この日は、環境用水、地域用水にかかわる研究プロジェクトの成果報告書に関する 議論が行われました。議論では、地域における水資源の利用形態の変化に対し、 環境用水あるいは地域用水といった概念に対応した制度整備が十分でない現状を 学ぶことができ、とても有意義なものでした。


研究会終了後は、メンバーの皆さんと守山ほたるパーク&ウォークに行ってまいりました。 暗闇の中でホタルの舞う光景は実に美しく、貴重な体験となりました。会場には、 運営に携わっている滋賀県立大学の学生もおり、これには感心しました。 駅から会場まではシャトルバスが運行されており、とても快適に移動できます。 6月13日(日)までの開催です。マナーを守って、ぜひご参加ください。

6月5日、大津コラボしがにて開催された2010年度水資源・環境学会第26回研究大会 に参加してまいりました。当日は、滋賀県立大学大学院の学生による研究発表もあり 水資源や水環境にかかる多面的な議論が行われました。また、滋賀県立大学名誉教授 でもある末石冨太郎先生によるご講演もあり、とても興味深い学会でした。

[写真は末石名誉教授による講演風景.]
2010年6月12日 柴田裕希.

 
■研究内容に関する説明資料を掲載しました。⇒[資料を見る(PDF)]
3年生の仮配属に向けて、研究説明用の資料を新たに掲載しました。柴田研究室はアセスメントや住民参加、市民協働について 社会科学の観点で考える研究室です。[資料を見る(PDF)] どのような研究が可能か。どのような研究に取り組んでみたいか。 相談に乗りますので、ご連絡下さい。連絡はこちらから。
2010年6月2日 柴田裕希.

 
■柴田研究室は2010年春に始まった新しい研究室です。
現在、新しい学生を募集しています。研究内容に興味を持った学生は、 まずは相談に来てください。研究テーマの絞り込みや配属の相談に対応します。 連絡はこちらから。
2010年5月20日 柴田裕希.

 
■柴田研究室のホームページを新たに開設しました。
滋賀県立大学 環境科学部 環境政策・計画学科 柴田研究室は 新たにホームページを開設しました。まだ、作成途中ではありますが、 随時更新することで内容を充実させるとともに、皆様へのアウトリーチ として情報発信をしていきます。なお、当サイトの不具合に関する全ての 情報はこちらにお寄せください。
2010年5月20日 柴田裕希.

 

 

 

 

 

 

 

 

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